JPEG・PNG・GIFの違いとは?画像フォーマットの特徴と使い分け

JPEG・PNG・GIFの違いとは?画像フォーマットの特徴と使い分け
この記事で解決できるお悩み
  • JPGとPNG、GIFの違いは?
  • それぞれの画像ファイルの使い方は?
  • 最適な画像形式を選択する技術を習得したい

Webサイトで情報発信を手がける際、適切な画像ファイル形式を選ぶことは、サイトの見た目だけでなく、読み込み速度やユーザー体験にも大きく影響します。

当記事では、JPEGとPNG、GIFの違いに焦点を当て、それぞれのファイル形式の特性を明らかにし、どのような場合にどちらを選ぶべきかを解説します。

Webデザイナーとしての視点から、JPEGとPNG、GIFの特性を理解し、各プロジェクトに最適なファイル形式を選択することで、クオリティの高いデザインを実現できるでしょう。

また、画像のファイル形式別に使い分けのポイントも紹介するので、画像の編集やWebサイトへの掲載を検討している方には必見の内容です!

記事の執筆者
ともきゃんの似顔絵
ともきゃん
  • Webサイト構築とWebデザインの専門家。
  • 1級ウェブデザイン技能士、1級色彩コーディネーター。
  • Webエンジニア歴8年、Webサイト制作会社の正社員として働く。
  • 2つのブログ運営と自社のサービス販売で、総売上200万円を突破。
目次

JPEG・PNG・GIFの違いと基本的な使い方

デスクワークする男性

Webデザインの世界において、画像のファイル形式は単なるファイル形式以上の意味を持ちます。

JPEG、PNG、GIFの3つの主要な画像のファイル形式は、それぞれ独自の特性と用途があります。適切な場面で最適な形式を用いることで、画像はWebサイト上での役割を最大限に果たすことができます。

以下に、これらのファイル形式の違いと基本的な使い方について簡潔にまとめました。

スクロールできます
特性JPEGPNGGIF
圧縮性高(ロスあり)中(ロスレス)中(ロスレス)
画質高いが圧縮により低下高い(圧縮しても保持)中(色数に制限あり)
透明性なしありあり(単色のみ)
ファイルサイズ小〜中中〜大小〜中
用途写真やリアルな画像高品質なグラフィックス、透明要素必要時シンプルなアニメーションやアイコン

これらのファイル形式を理解し、適切に活用することは、視覚的な質感はもちろんのこと、ページのパフォーマンスと関連しており、訪問者にとって快適な閲覧体験を提供するために重要です。

JPEG(JPG)の特徴とメリット・デメリット

特性詳細
圧縮性高い(ロスあり)
画質圧縮により低下する可能性あり
透明性なし
ファイルサイズ小〜中
用途写真やリアルな画像

JPEG(JPG)は、デジタル画像の保存に広く利用されるファイル形式です。主に写真やリアルな画像の保存に適しており、その柔軟性と互換性の高さから、Webデザインでも頻繁に使用されます。

JPEGは、その圧縮性の高さからウェブ上で広く使われており、

  • 圧縮によってファイルサイズを大幅に減らせる。
  • ウェブ上での表示が早く、ストレージの節約にもなる。
  • 普遍的なファイル形式で、ほとんどのデバイスと互換性がある。

など、ウェブ上での写真やリアルな画像表示に適しています。

しかし、その圧縮性が画質の劣化をもたらすため、品質を最優先する場合や、透過効果が必要なグラフィックには向いていません。

  • 圧縮による画質の劣化
  • 編集や保存のたびに画質が低下
  • 透過が必要なグラフィックには不向き

など、透明度が必要な場合や高品質が求められる場合には不向きです。

JPEGは圧縮性高く普遍的、しかし透明性なく画質劣化の可能性あり。

PNGの特徴とメリット・デメリット

特性詳細
圧縮性中(ロスレス)
画質高い(圧縮しても品質が保持される)
透明性あり
ファイルサイズ中〜大
用途高品質なグラフィック、透明要素が必要な場合

PNGファイル形式は、画質を維持しながらの圧縮が可能で、とくに透明性を要求される画像に適しています。

  • ロスレス圧縮により、画質の劣化が生じない。
  • 透明度をサポートしており、透明背景が必要な画像に最適。
  • 色の表現が豊かで、細部まで鮮明な画像を維持できる。

PNGファイル形式は、透明度を必要とする画像や細部まで鮮明なグラフィックスを求める場合に理想的です。

しかし、その高品質が大きなファイルサイズにつながるため、使用する際にはWebページの読み込み速度に影響を与えないように以下の点に注意する必要があります。

  • ファイルサイズがJPEGに比べて大きくなる。
  • 古いブラウザでは対応していない場合がある。
  • 高解像度の画像ではファイルサイズが非常に大きくなる。

Webデザイナーは、プロジェクトの要件に合わせてPNGを選択し、サイトのパフォーマンスを維持しつつ、画像の品質を最適化するバランスを見つけるべきでしょう。

PNGは高品質で透明性あり、がファイルサイズ大。

GIFの特徴とメリット・デメリット

特性詳細
圧縮性中(ロスレス)
画質色数が制限されているため一般的に中程度
透明性あり(単色のみ)
ファイルサイズ小〜中
用途シンプルなアニメーションやアイコン

GIFファイル形式は、そのアニメーション機能と透明度のサポートで知られています。

  • 単色透明性があり、単純な形状の画像に適している。
  • アニメーションをサポートし、動きのある画像を作成できる。
  • ロスレス圧縮により、品質を維持しながらファイルサイズを抑えられる。

GIFファイル形式は、シンプルなアニメーションや透明度を要する限定的な色数の画像に適しています。

しかし、高品質や色豊かな画像には適していません。ウェブページのパフォーマンスに影響を与えないように以下の点に注意する必要があります。

  • 色数に限りがあり、複雑な画像や写真には不適切。
  • アニメーションGIFはファイルサイズが大きくなる傾向にある。
  • 現代においては、PNGやWebPなどの他のファイル形式に押されがち。

Webデザインにおいては、軽量で動きのある画像を求める場合に有用ですが、現在ではより高度なファイル形式がその役割を担う場合が多くなっています。

GIFはアニメーション可能で軽量だが、色数に限りあり。

画像ファイル形式の選び方と使い分け

考える若い男性

Webデザインにおける画像ファイル形式の選択は、サイトのパフォーマンスと視覚的魅力のバランスを取る上で決定的な役割を果たします。

JPEG、PNG、GIFといった主要なファイル形式はそれぞれ異なる特性を持ち、用途に応じてその長所を活かすべきです。

ここでは、これらのファイル形式の使い分けについて、Webエンジニアとしての経験に基づいた画像ファイル形式の選び方と使い分けを解説します。

JPEG圧縮を優先し、色豊かな写真に用いる。
PNG高品質が求められるグラフィックや透明背景が必要な場合に適する。
GIFシンプルなアニメーションやアイコンなどの簡易な透明性が要求されるイメージに最適。

このように、画像ファイル形式の選び方と使い分けを理解し適用することで、Webデザイナーはユーザーにとって最も魅力的で使いやすいサイトを構築できるでしょう。

画像ファイル形式の活用事例

JPEG(JPG)の活用事例

JPEG(JPG)ファイル形式は、Webサイトにおける写真や風景画像などのリアルなビジュアルに最適です。

  • 圧縮に優れており、ファイルサイズを小さく保つ。
  • 色の再現性が高く、写真などのリアルな画像に適している。
  • ほとんどのデバイスやブラウザで幅広くサポートされている。

以上の特長を持ち、大量の写真やリアルな画像を扱う場面でその真価を発揮します。

たとえば、旅行サイトの見出し画像、商品の詳細ページにおける商品写真、ブログ記事に添える風景写真などに使用されます。

ブログに掲載する写真のファイル形式は、JPEG(JPG)を推奨しているよ。

また、Webページの読み込み速度を重視する場合、JPEGのファイルサイズの小ささは重要です。圧縮を適切に行うことで、画質を維持しつつ、ページの読み込み時間を短縮できます。

JPEGファイル形式は、その圧縮性と広範なサポートにより、多くのWebサイトで広く使用されています。リアルな画像の表示に適しており、とくにページの読み込み速度が重要な場合に有効です。

JPEGは圧縮性と色再現性に優れ、写真表示に最適。

PNGの活用事例

PNGファイル形式は、透明性が求められる画像や、細部の精密さが重要な場面で活用されることが多いです。

PNGファイル形式は以下の特徴を持っており、これらがその使用を決定づける要素となっています。

  • ロスレス圧縮により、画質の劣化が少ない。
  • 透明度をサポートしており、透明背景が必要な画像に最適。
  • 色の表現が豊かで、細かなディテールを保持できる。

PNGはWebデザインにおいて、ロゴやアイコン、複雑なデザインのイラストレーションなど、透明度や高い画質が要求される画像に使用されます。

とくに、背景と調和する必要がある画像や、細かなグラフィックスが特徴のデザインにはPNGが適しています。

PNGの特徴を理解し、適切に活用することで、Webデザイナーはユーザーに魅力的な視覚体験を提供できます。特に透明性と高画質が求められる場合に、PNGファイル形式の選択は重要です。

PNGは透明性と高画質が特徴で、ロゴやUIに適している。

GIFの活用事例

GIFファイル形式は、小さなアイコンや動きのある画像や簡単なアニメーションが求められる場合に有効です。

GIFは以下のような独自の特徴を持ち、これらがその使用を決定づける要素となっています。

  • アニメーションをサポートし、動きのある画像を作成できる。
  • 単色の透明性を持ち、背景との調和が可能。
  • ロスレス圧縮により、色数が限られているが品質を保持。

しかし、色数の制限により、複雑な画像や写真には不向き。ファイルサイズが大きくなる傾向にあるため、注意が必要です。

Webサイト上でのシンプルなアニメーションや小さなアイコン、バナー広告などによく使用されます。

ユーザーの注意を引くための小さな動きを加えたい場合や、メッセージを直感的に伝えたいときに効果的です。また、SNSやブログにおける軽快なコンテンツとしても人気があります。

GIFの特性を理解し適切に活用することで、Webデザインにおいて動きと軽快さを加えることができます。ただし、その色数の制限と画質の面を考慮し、使用するシーンを慎重に選ぶ必要があります。

GIFはアニメーションと単色透明性に優れ、軽快なコンテンツに適している。

新しいファイル形式、SVG・WEBP・AVIFの特徴

最新テクノロジーを表現

SVG、WEBP(ウェッピー)、AVIFは、従来のJPEGやPNGに比べて高度な機能や圧縮技術を提供し、ウェブのパフォーマンスとビジュアル品質の向上に貢献する次世代画像フォーマットです。

新しい画像ファイル形式は、それぞれ独自の特長を持ち、Webデザインにおいて異なるニーズに応えることができます。以下の表は、SVG、WEBP、AVIFの特長をまとめたものです。

スクロールできます
ファイル形式特長圧縮性画質透明性ファイルサイズ
SVGベクターベースの画像形式で、拡大・縮小しても品質が保たれるあり
WEBPGoogleによって開発された画像形式で、優れた圧縮効率を持つあり中〜小
AVIF最新の画像形式で、非常に高い圧縮率と品質を実現非常に高非常に高あり

これらの新しい画像ファイル形式を採用する際には、ブラウザの互換性や圧縮設定に注意することが重要です。「Can I use__」でブラウザのサポート状況を確認しましょう。

新しい画像ファイル形式では、すべてのブラウザにおいて、画像が必ず表示されるわけではないんだ。

また、SVGファイルを使用する際はセキュリティへの配慮が求められます。これらの点に留意し、最適な形式を選択することで、より効果的なWebデザインを実現することができます。

画像ファイルを軽量化してユーザーの離脱率を下げる

ページ読み込み表示速度を表現

Webページのパフォーマンスを向上させ、ユーザー体験を最適化するためには、画像ファイルの軽量化が欠かせません。ページのロード速度を高速化し、ユーザーの離脱率を減少させる効果が期待できます。

画像ファイルのサイズが大きいと、それに伴いWebページのロード時間が増加します。

このことから、画像を軽量化することの重要性が浮き彫りになります。主な理由は以下の通りです。

  • 検索エンジン最適化(SEO)に有利に働く。
  • ロード時間の短縮により、ユーザーの離脱率が減少する。
  • サーバーの帯域幅の使用量を減らし、コスト削減につながる。

画像の最適化には、「tinypng」や「Squoosh」などのツールが有効です。これらの画像最適化ツールを使用することで、画像の品質を維持しながらファイルサイズを効果的に削減できます。

Webページのロード速度を向上させ、Googleの調査結果にも示されているようなユーザー離脱のリスクを軽減することが可能です。

画像の最適化は、結果としてSEO対策やユーザーの離脱率に好影響を与えます。無料、かつ今すぐ始められるので、やって損はなしです。

JPEG・PNG・GIFを使い分けてWebページの品質を向上させる

綺麗に整理されたwebサイトが映っているPC

Webページの品質向上において、JPEG、PNG、GIFの画像ファイル形式の適切な使い分けは非常に重要です。これらのファイル形式の主な違いを振り返りましょう。

スクロールできます
ファイル形式圧縮性画質透明性ファイルサイズ用途
JPEG中〜高なし小〜中写真やリアルな画像
PNGあり中〜大高品質グラフィック、
透明要素必要時
GIFあり(単色のみ)小〜中シンプルなアニメーションやアイコン

これらのファイル形式はそれぞれ異なる特性を持ち、Webコンテンツの具体的な要件に応じて最適な選択をすることが求められます。

たとえば、高品質な写真を使いたい場合はJPEGを、透明背景が必要なロゴやグラフィックにはPNGを、そして動きのある軽量なアニメーションにはGIFを選んでください。

このような適切な使い分けにより、ページの読み込み速度を維持しつつ、視覚的な魅力を最大化できます。ユーザーがより良いWebコンテンツを作るために、画像の最適化にも配慮しましょう。

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